天高く馬肥ゆる秋
2022年11月1日 16時30分今日は職員会議がありました。児童は、14:50に雨の中集団下校です。だから書く内容(ネタ)がありません。なので、職員会議の校長先生の指導の言葉から。
「天高く馬肥ゆる秋」昼間の暑さも和らぎ、過ごしやすい季節になりました。学問の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、食欲の秋など、皆さんは、どれを満喫しておられるでしょうか。云々・・・体調に気を付けて、2学期の後半戦に挑んでいきましょう。
「天高く馬肥ゆる秋」この言葉を聞くと、爽やかで気持ちの良い秋空、馬が草原をゆったりと歩く、のどかな光景をイメージする人も多いのではないでしょうか?しかし、この言葉が生まれた背景には、人々の生活を脅かす出来事があったからなのです。そのようなのどかな風景とは真逆の「敵が襲ってくるから警戒しよう!」と言う意味があったのです。
前漢時代の北方では、騎馬民族「匈奴(きょうど)」が大きな勢力を誇り、秋になると南下して収穫物を略奪しにやってきたそうです。春~夏にかけて草を食べ、たくましく育った馬に乗って匈奴が侵入してくることから、「秋になると匈奴の馬が強く育ち、その馬に乗って攻めてくるから気をつけろ!」と警戒の言葉として発言していたそうです。
ちなみに、秋の空が高く感じられるのにはちゃんと理由がありまして、夏と秋では雲の高さに違いがあるからです。夏に見られる積雲、入道雲は、そこが低いため空が近くに感じられ、秋によくみられる巻雲や巻積雲は、雲ができる高度が最も高い上層雲に属しています。加えて、秋になると空の透明度が高くなることから、秋の空は夏に比べ高く感じます。
またまた蘊蓄ばっかり書いてやがる…と思われるかもしれませんが、このことは、ちゃんと5年生の理科の教科書に出ています。ほら、ほら!テストには出ませんけど…
で、その5年生の理科の授業の様子です。今どきの教師だったらICT機器を活用して、雲と天気の変化をちょいちょいとタブレットPCを使ってやっちゃいそうですが、「自分、古い人間なので」と高倉健のような昭和の香りがする理科教師は、はさみと紙を使って、アナログな授業を行っていました。これはこれで楽しいのですよ。ちゃんと動画を見たり、タブレットで雲の写真も撮ったりとICT機器も活用しているのでご安心ください。
じゃあ4年生は?「自然の中の水」を探しに運動場に出陣しています。大空が屋根、大地が教室です。どこにいたって勉強はできます。見てくださいこの笑顔。スマイル(^^)/時代はスマイルですよスマイル♬何で笑顔かっていうと、きっと運動場を走り回った後だからですね。教室に戻ったら静かに勉強しましょう。
ラストは6年生です。「大地のつくりと変化」の学習です。今回は、大事な、大事な導入の部分です。やっぱり掴みは大切です。「面白そう」と思わせる、魔法使いや手品師のような仕掛けを用意します。だから毎回、なんか実験しています。今日の実験は、地層を自分たちで作る実験となんちゃってボーリングです。ボウリング(球を投げる方)ではありません。ボーリングとは、地下の地質を採取して調べる方法です。紙粘土と試験管を使って行いました。
途中からは粘土遊びみたいになってしまい、板書をノートに写している児童は一人だけでしたけれど、そんなことは織り込み済みです。明日は、繰り替え休業日で地方祭があります。週末に仕切り直せば挽回できると思っています。だと良いですが。
とにかく、明日は3年ぶりの大名行列に多くの児童&校長先生も参加します。最高の秋晴れになることを祈っております。