大名行列が帰ってきた!
2022年11月4日 16時20分11月2日(水)は大洲市のお祭りでした。3年ぶりの開催で、校区内にある八幡神社から市内を練り歩く「大名行列」(お成り)が実施されました。本校の児童、卒業生、地域の方など大勢の方が参加され盛大に行われました。
この大名行列(お成り)は、とっても由緒正しき伝統行事であります。時を遡ること慶応4年(明治元年)、明治天皇が京都から東京へ出発されたとき、行列の先頭警備を大洲藩が承ったのだそうです。その時の大洲藩の威風堂々のお長柄組の歩調が今も脈々と八幡神社の「お成り」に受け継がれております。
…全部チラシの受け売りですけれど。この前、粟津小で行われた大洲市のPTA大会で講師の先生が、「大洲市のみなさんは、地域のことを誇りに思ってほしい!江戸時代に一国一城令(1615年)が幕府から出された際に、居城以外のすべての城は破壊を命じられたのに対し、伊予の国は例外として松山藩・大洲藩・宇和島藩を残すことを認められた。云々・・・」と仰っていたのを思い出します。大洲藩と言うのは、きっと昔から中央政権から一目置かれる存在だったことは間違いなかったのでしょう。そんな大名行列に参加できる地元の久米っ子たちは幸せ者です。ついでに校長先生も殿(しんがり)の侍として参加していました。(ついでに…は、語弊がありますね。すみません)正しくは、地域の有志として事務局からお声がかかりました!
普段履き慣れない足袋や草履、また気慣れない和服を着ての長距離・長時間の移動は大変だったそうです。子どもも大人も。そして3年ぶりと言うことで、スムーズにいかなかった点もあったそうです。(そりゃ~当然そうなるはずですよね)しかし、大洲の伝統行事の一翼を担った充実感もあったでしょう。お小遣いももらえましたし♬3日(木)のお祭りも盛大に行われ、大洲にも賑わいが戻ってきた素晴らしい一日になったことでしょう。
皆さんお疲れさまでした。
で、次は学校の様子も遡って紹介します。
報告がまだだった4年生の2回目の防災教室です。今回は、放水活動などの野外での活動はありませんでしたが、大洲市役所の危機管理課や国土交通省の方を講師に招き、自然災害からくらしを守る勉強をしました。今回のミッションは「マイ・タイムライン」を作ってみよう!です。分かりますか?マイ・タイムライン?それってグループLINE?LINEのタイム・ライン?・・・とかは、全然「関係ないね!」と講師が柴田恭兵じゃなくてもそんな風に言うかもしれません(ちなみに柴田恭兵さんの奥様は愛媛出身だそうですよ♪それこそ関係ないね…ですね)。
このマイ・タイムラインって「もし、台風や大雨で川の水が氾濫したら自分(自分たち)は、命を守るためにどう行動するかを自分の住んでいる場所や生活のスタイルを基準に時間を遡って決めておく「俺流のマニュアル」なのです。前もって決めておく、考えておくことが、いざと言うときに役立つことを久米っ子の頭に叩き込むのが狙いですね。きっと。
まぁ~なかなか難しいと思います。大人でも。実は、自分で考えるってとっても大変で、結局「ああしなさい」「こうしなさい」と言われるほうがはるかに楽ですよね?でもそれではダメなんです。自然災害を「凌駕する防御力」を科学の力で作りだすよりも、常に最悪を想定して、ちゃんと自分で「やり過ごせる能力」を身に着けることの方が絶対的に必要なことだと思います。この大洲市は、これまでも何度も何度も何度も水害と戦ってきているのですから、自分の命を自分で守るすべを身に着ける必要は絶対にあると思います。だからこそ始まった防災教育だと改めて感じました。
最後は、オレンジのタオルをいただいてみんな笑顔で記念写真を撮りました。でも本当のところは、今日の知識を使うことが無い人生の方が幸せだと知っています。しかし災害がいつ訪れるかなんて、預言者でも分かりません。
明日かも?来週かも?20年後かも?じゃあその備えはいつから?今日からですね。
講師の先生ありがとうございました。明日は、参観日とふれあいスポーツの様子をお伝えする予定です。それでは。