高齢者疑似体験

2023年2月22日 08時20分

先週に引き続き、4年生のポプラ学習の様子を紹介します。

前回は、車いす体験でした。けがをした人や障害を持った方にとって、車いすは便利な道具ですが、場面によっては思いがけない苦労がある事を体験し学びました。

今回も社会福祉協議会より道具をお借りして、貴重な経験をさせていただきました。

今回は、高齢者疑似体験です。いったいどんな風に高齢者の方たちの生活の上でのご苦労を体験するのか?

児童は、借りてきた道具を装着することで、関節の稼働を制限されたり、視野を狭められたり、握力や手の感触を奪われて、普段全然問題のない簡単な動作や活動ができなくなってしまいます。階段の上り下りができなくなったり、ものを掴んだり道具を使ったりができなくなります。

高齢者になると体に変化が現れるとともに、心にも大きな変化が現れるのだそうです。

若い時には簡単にできたことが思うようにできなくなることで感じる不安感。配偶者や身内とのお別れによる孤独感などがそうです。仕事など、自分自身の価値を支えていたものや自分にとって大切なものを失うことが多くなると、気持ちが沈んでしまうかもしれません。だからこそ、みんなで協力し合い支え合い、励まし合ったり喜びを分かち合ったりする機会をたくさん持つことが大事になるのだと思います。

社会とコミットする。積極的に関わりを持ちたいと思う心を育てるのが福祉教育ですね。頭で理解するよりも体で感じるほうが、速くて深くて大事なのかもしれません。4年生が言葉にするのは、少し難しいかもしれませんが、心に残る良い体験になったことは間違いありません。

貴重な道具を貸してくださった社会福祉協議会のみなさん、本当にありがとうございました。