栄光の架橋

2022年11月10日 13時20分

昔、誰かが「逆上がりと自転車に乗るのと九九は親の仕事」って言っていました(うちの近所だけかもしれませんが)。2年生は、その3つのうちの2つに現在挑戦しているようです。頑張ろう。

体育で、「鉄棒」の指導をしておりますと、2004年アテネオリンピックの男子団体の最終種目、冨田洋之選手が最後の鉄棒のフィニッシュの心身の新月面宙返りの場面で刈屋アナウンサーが「伸身の新月面が描く放物線は、栄光の架橋だ!」と絶叫した場面を思い出します。

 そんな、体操ニッポンを目指し、大洲の西の片隅でも「鉄棒」をがんばっているわけです。正確には「鉄棒ごっこ」(低学年)です。

・・・が、しかし、「体育科」の教科書って無いのです。知っていましたか?正確に言えば、運動領域だけの文部科学省の検定教科書がありません。(保健体育はあります)じゃあみんなどうやって指導してるのかというと…年間指導計画は作成され、「目標や内容」は記載されているので、行政から提供されている資料や、市販の書籍や先輩から指導法を伝授されたりと色々です。中・四国小学校体育連盟が発行している「わたしたちの体育」を参考にして授業を進めております。

この本をよ~~く読み込んで授業に挑むと、実に理にかなった指導になっていて感心します。技のネーミングも秀逸で「さる」「なまけもの」「つばめ」「ふとん」「前回り」「足抜き」…技の発達段階や児童の躓きをちゃんと予測してプログラムされています。本当によくできているのです。

「わたしたちの体育」恐るべし!!いや~~いくつになっても(ベテランになっても)学ぶことは多いですね。自分の苦手な事だったらなおさらです。食わず嫌いはいけません。でも、鉄棒が苦手な子が好きになるのは、月にタッチするくらい難しいかもしれません。別に好きにならなくたっていいんです。嫌いな教科や単元があるなんて、ごくごく普通のこと、当たり前です。だから、「ちょっぴりこれ以上嫌いにならないように工夫していきたい」と思って指導はしています。「鉄棒のことは嫌いでも体育のことは嫌いにならないでください!!」みたいな?鉄棒が嫌いでも全然へっちゃらなのです。でもね嫌いな事・苦手な事でも一生懸命に頑張っている子は、小学生でも尊敬に値します。だから、手にまめができるくらい頑張ってください。けがしない程度に…よろしくお願いします。