勉強か?学問か?

2022年4月22日 15時35分

今日はさわやかな風も吹く良いお天気でしたね。過ごしやすかったのではないでしょうか?

校長先生は、校庭を見ながら「今日は、西濃運輸側の草刈りをせんとなぁ~」と言って、学級担任の先生方が家庭訪問をしている時間帯に草刈り機を使って草刈りをされていました。

ご苦労様です。

さて、今日は5年生の理科の授業の様子を紹介します。

教科書には、かの天才物理学者で天文学者でもあったガリレオ・ガリレイ(イタリア)が、学生の時に、ピサの教会の天井からつっている ランプの揺れる様子を見て、「振り子の等時性」を発見したエピソードを紹介しています。子どもたちは振り子の実験で、ストップウォッチを使いますが、ガリレオの時代にはストップウォッチがなかったので、自分の脈を測って実験したのだそうです。

  

 普通の人なら「あぁ~今日もランプが揺れているぞ…」で終わったかもしれませんね(偏見かもしれませんが)。「なんか不思議な法則があるぞ?」と思えることが新たな発見につながる!と言ったところでしょうか。 

 

5年生の子たちには、導入のミニ実験としてひもの長さを変えて5円玉の重りをつるした振り子を使って、遊びの中から「不思議」や「発見」を見つけさせます。

「よし、わかった。」「こうやってやれば長い振り子だけが動く。」と言った声があっちこっちから聞こえてきます。何かわくわくしてきますよね?

今日は、40分の短縮授業だったので、振り子の実験装置とストップウォッチ、メジャーを渡して、「みんなで意見を出し合って、好きなように実験していいから、何か1つでも法則を見つけ出そう!!」と言うと、みんな本当に好きなように実験し始めます。まぁ~見当はずれなことをやっていたとしても、全然気になりません。

それよりも感心したのは、道具を邪険に扱ったり、さぼったり、邪魔をしたりする子がいないことです。学校は失敗するところ。理科の授業は、トライ&エラー。「やってみる」ことが1番大事なのです。

「勉強」とは、「強いて勉める」と書きます。半ば無理やりで自主性がないような響きを持っています。

「学問」とは、「問うて学ぶ」です。自主的だから断然身に付きやすい・・・はずですよね。たかが「言葉の響き」ですが、「勉強しろ!もっと勉強しなさい!」というより「今日の実験面白かったかい?どんなことが分かった?」と言いたいと思える理科の授業でした。片付けまで協力してしっかりできた(残って掃除してくれる子もいました!!)5年生、とってもナイスです。