理科の実験は好きですか?

2023年2月14日 09時48分

今日は、4年生の理科の実験の様子を紹介します。

4年生は現在「ものの温まり方」の授業を行い、毎回火を使った実験をやっています。アルコールランプを使い、鉄の棒を温めたり、銅の板を温めたり、試験管に水を入れて温めたりしています。

火を使う実験は、危険も伴いますが、やっぱり子供たちにとっては、興味深く面白いです。

児童は前時までに、金属は熱したところから順番に温まることや試験管は熱したところより上の部分が温まることを実験結果から学びました。

そこで、今日は「ビーカーの水は、どのようにして温まっていくのか?」を予想し仮説を立ててグループごとに発表します。この「仮説を立てる」のが大切です。

「はい、じゃあとりあえず実験しましょう!」ではダメなのです。

何のために実験しているのか?

実験結果から何が分かったのか?

実験の結果=定義ではありません

実験は、自分たちの仮説を立証するために行います。

だから、何やったかは分からなかったけど…とりあえず面白かった!ではいけませんね。何のために、何を証明するためにやっているのかが「すべて」かもしれません。

さて、今日のスペシャルは、オリジナル教材の「サーモ寒天」です。教科書には、コーヒーの出し殻とサーモインクを使った実験が乗っているのですが、+αでやってみました。これがなかなかに面白くて、クラゲのようにビーカーの中をグルグル浮遊するのです。これが「対流」という水の動きです。サーモインクと出し殻の良いトコ取りで見た目に分かりやすい。

後半は、じゃあどうして水が上方に動くのか理由を考えます。

水が膨張して体積が増え、比重が軽くなったから…なんですが、分かりづらいですよね。今度は電子ばかりや電子温度計を使って水が温まると膨張して比重が小さくなることを数字で理解します。

「実に面白い」実験で仮説を証明するって素晴らしいです。

理科の理は、「ことわり」って読みます。玉を磨き整える。そのように物事の過ぎ道を立てる…教科書を見て、キーワードを暗記して問題を解くことが理科の勉強には似合いませんね。実験大事です。そして毎回片づけは大変です。

そう言えば、昨日、中学校に借りていた実験道具を返しに行ったときに、理科の先生(新入生入学説明会で理科の授業をやっていた先生)とお話しすると、やっぱり「実験が好き」とおっしゃられていました。きっと、6年生も中学校に行ったらたくさん実験をやらせてもらえることでしょう。

実験道具有難うございました。そして、また貸してくださいね。