この釘は引き抜き難い釘だ

2022年10月5日 16時20分

「この釘は引き抜き難い釘だ!」

早口言葉のようですが、今回は、6年生の理科の時間のお話です。

「てこのしくみとはたらき」の単元の学習も佳境の佳境、最終章です。

てことは、弱い力で重たいものを動かしたり、微小な運動を大規模な運動に変換したりする道具のことです。単純な機械の一つであり、あらゆる機械の基礎となっています。まさに世界は「てこ」で動いていると言っても過言ではありません!!

てこの原理は「物理」の入り口であり、王道中の王道、ど真ん中です。ガリレオです。実に面白いです。実験道具も少々お金と時間があればたっぷり準備できます。やりがいあります。

ここで問題になるのは、この物理そのものが持つ『何とも難しそうなイメージ』を払しょくすることですね。

昔々仕えておりました某校長先生に教えていただいた言葉で、『学習において大切なことは、「単純なことは難しく考え【A】」「難しいことは単純に考える【B】」ことだ』というセオリー(教え・確立された方法)がありました。

具体的な例を挙げるならば、【A】は、俳句などでしょうか?

五七五と世界一短い抒情詩をいかに工夫して、相手の想像力を引き出すことができるか?これは、研ぎ澄まされた感性を鍛える作業かもしれませんね。例えるならば、日本刀でスパッと標的を真っ二つにする居合抜きのイメージでしょうか。お~サムライ!かっこいい。

【B】は、それこそ物理や化学の法則を導き出す方法でしょうか?

自然現象や化学反応等の難解な問題を実験や観察をもとに規則正しい法則を導き出す!ここは一発荒々しく巨大ハンマーで大きくて分厚い壁をぶち壊すイメージで、ドッカンドッカン破壊するTVゲームのような爽快なイメージかな。(※あくまでも個人のイメージです)

【B】の作業こそが「実験」だと思います。何度でも何度でも何度でも成功するまで実験しちゃいましょう。だからこそ楽しく続けられる実験を用意しちゃいましょう♪

と言うことで、今日もなんやかんやいろいろ準備しました。

竹物差しを利用した手作り「実験用てこ」(一人一台)やくぎ抜き、ハサミ、ドライバー、ペンチ、パンチ、ピンチ!?じゃなくてピンセット・・・中には見たことのないような道具もあって、新たな発見!ワイワイ賑やかにやっていました。いつものことか?

教科書には3種類の「てこ」が紹介されています。

1.支点が、力点と作用点の間にあるてこ

2.作用点が、支点と力点の間にあるてこ

3.力点が、支点と作用点の間にあるてこ

う~~~ん、何かムズイ…もとい、難しそうですね。

これを単純にチェンジすると、

1.シーソー型

2.せん抜き型

3.ホッチキス型

はい、スッキリ~♪ わかりやすい! イメージしやすい!

惜しむらくは、授業中にこのワードを使って教えるの忘れてしまったことです。

来週、来週しっかり復習しましょう!目指せ満点大笑い!です。

 

片付けは 難儀しました 今回も 

あっ、五七五になってますね。それではまた明日。